業務内容と待遇
ふたつの部門の説明
弊社には大きく分けてふたつの部門があります。
ひとつは一般的な電気工事業者がおこなっている屋内の配線工事です。新築、リフォーム時の配線、故障時の修理などの仕事です。
もうひとつは屋外で目にする電線にまつわる工事です。電柱を立て、電線を張り、建物まで電気を送るインフラ整備の仕事です。保守、災害時の復旧なども手掛けます。
先輩インタビュー1
配電チーム(インフラ整備)リーダー 2000年入社
Q.これまでの経歴を教えてください。
新卒で18歳で入社しました。入社するまではこういう仕事があることも全く知りませんでしたが知り合いの勧めで入社しました。ずっと配電チームで仕事をしています。
特殊な仕事なので覚えるまでは大変でしたが先輩たちがみんな教えてくれました。3年で大体の仕事を覚えました。その間にいろいろな資格を取ることになります。電気工事士や高所作業車、クレーンなどの他にも社内規定による資格などがあります。
2012年にリーダーになりました。リーダーになるには作業責任者の資格が必要だったので取得しました。
Q.どのような仕事をしていますか?
東北電力企業グループの会社とともに地域の電気網を構築する仕事です。電柱を立てるところから電線を張って電気を必要とする建物まで電気を届けます。古くなった電柱の建て替え、古くなった電線の張替えなどの仕事もあります。
それから台風や雪、雷で停電が起きた時の復旧作業があります。東日本大震災の後は県外に応援にも行きました。
Q.作業の流れを教えてください。
作業に行く前日から準備をしています。当日は出社後に朝礼があり、それから現場に向かいます。4人か5人のチームで行動しますが大きな現場では共同で作業することもあります。配線は高所作業車にのっての作業になりますが場所によっては車両が入れない時があるので手で登ることもあります。高いところだと14mくらいです。
Q.仕事で大事にしていることを教えてください。
電気を止めないようにすることです。オール電化の家が増えたり、自宅で仕事をしている人も増えているので可能な限り電気が使えない時間ができないようにしています。
それと地元密着の企業なのでお客様対応を大事にしています。
その作業を何のためにやっているのかも常に考えています。
Q.印象に残っている思い出とかはありますか?
中越地震、中越沖地震、東日本大震災と大きな地震がありました。自分たちの家が被災した時もあったが復旧作業に行った先で、電気が回復して喜んでくれるひとがいて、感謝してくれるひとがいたときにこの仕事をやっていてよかったと感じました。
先輩インタビュー2
配電部門長 1997年入社
Q.これまでの経歴を教えてください。
この会社に入社するまでは土建の仕事をしていました。同じ現場で長期間働くというのが自分の性格には合っていなくて、父親に相談したところこの会社に転職することになりました。最初は地上の作業員をやり、資格を取ってから高所作業を担当し、その後チームリーダーになり、今はそのリーダーの上の部門長をやっています。東北電力グループの大きな会社との打ち合わせやスケジュール管理が仕事です。
Q.前に勤めていた会社との違いなんかはありますか?
作業を自分で工夫してできることが楽しめました。それから実力主義で、作業の速さと正確性、きれいな出来上がりを心がけることで信頼が得られる環境があります。
Q.人によって仕上がりとかに違いが出るものですか?
結構でます。あとは段取りが大事になります。高所作業車にのっている作業者もそうですが、下で作業する地上作業員の動きも大事です。作業時間が大きく変わります。
ただし危険な作業でもあるので安全を一番にやっています。感電防止やその他の事故防止です。
管理職になってからは若い人に何でも聞くように言っています。わからないことをそのままにしないで何でも聞いて、なぜその作業をするのか理解してもらうことが大事だからです。
Q.仕事で大事にしていることを教えてください。
作業員の命、からだです。作業に慣れてきてもそれをわすれてしまわないように注意しています。
それと家庭や家族があるので稼げるスケジュールを組むことにも留意しています。
Q.印象に残っている思い出などはありますか?
東日本大震災のあとは2~3ヶ月の間県外に応援に行きました。2、3週間交代で行き来して災害復旧をしていました。
それから雷や大雪、台風で停電が起きた時、大体夜なんですが緊急作業に行って、外で見ている人がいて、電気が戻った時にありがとうって感謝されたりすることですかね。過酷な状況で作業することになるんですが充実しています。
Q.この仕事に向き不向きなどはありますか?
地域密着なのでコミュニケーション力も必要です。作業現場で近所の人が話しかけてきたりするときもあります。意外に思われるかもしれませんが雑談なんかもするようにしています。
道路の車線をふさいで迷惑をかけてしまうこともあるので地域の人たちとの良好な関係を築くことが大事なんです。
あとはおとなしいよりも物怖じしないひとのほうが向いていますね。
当たり前ですが高いところに登っても大丈夫な高所恐怖症じゃない人を募集しています。
先輩インタビュー3
内線部門長 1997年入社
Q.これまでの経歴を教えてください。
平成9年にこの会社に転職してきました。ちなみにそれまでは機械や設備の制御盤をつくる仕事をしていました。
1年目は今いる内線部の仕事と配電部の仕事両方やっていました。そのうちに細かい仕事の方が向いていると思われたのか今いる内線の部署になっていました。
Q.内線部の仕事をもう少し詳しく教えてください。
一般住宅の新築や改築の際の配線やコンセントの取り付け、テレビやエアコンが多いですけど家電の取り付け、修理なんかがあります。
それからもっと大きな施設の電気工事があります。公共施設などもあります。
建設会社さんや工務店さんと一緒の現場で電気に関わる部分だけ任されてやります。
Q.基本的にはチームで動いているんですか?
配線部とは違って、基本的に1人で仕事をすることが多いです。大きな現場は複数人でやることもありますが。もちろん新人が慣れないうちは一緒にやったりしますが。それでも2、3年で一人でできるようになってもらいます。
Q.新人は最初のうちにどんな仕事から任されていくんでしょうか?故障の修理とかですか?
修理は慣れがないと難しいんです。どこがおかしいか、どこをなおせばいいかは経験がないと当たりをつけるのが難しいから。ただ、今は昔と違ってわからなかったらすぐ携帯で誰かに聞けるから昔よりはその限りじゃないかもしれないですけどね。
結局、一緒に動いてる間にやらせてみて、大丈夫だなと思ったらどこかの現場にひとりで行かせるようになります。
Q.現場にはその工事の現場監督みたいな人がいて段取りを組んだり指示をくれたりするんでしょうか?
大きな現場だとそういうこともあるし、現場代理人という役割の人が調整してくれたりするんですど、ほとんどの現場はそういうことはなくて他の大工さんとか工務店さんの仕事の進み具合をみて、こっちの仕事のタイミングが来たらやる感じです。そのタイミングがいつ来るか分からないから1日に何度か現場に足を運ぶなんてこともあります。
一つの現場でも自分の仕事が一気にできるわけではなくて、出来上がり具合によって作業をして、終わったら別の現場に行って、また別の部分が出来上がってきたら戻ってきて作業をするという繰り返しになることもあります。
Q.なんだか難しそうですね。
昔はタイミングを逃すと壁や内装が出来上がってて電気の配線ができないなんてこともあったみたいです。今はそんなばかげたいじわるをするひとはいないでしょうけどね。
ただ、大事なのはやっぱりコミュニケーションですね。他の会社の人とちゃんと繋がってて味方になってもらうのが大事。休憩中とかにしゃべったりして仲良くなっていれば自分が楽になりますよ。
Q.仕事のこだわりや大事にしていることを教えてください。
きれいに仕事をやりたい。誰が見てもきれいだと思う仕上がりにしたい。「きれいに作ってもらってよかった」と言われるとうれしいですね。
見えないところもきれいに手を抜かずにやることが信頼につながるとおもっていますから、例えば天井とか壁の内側は見えなくなるからナナメに配線したり、留めずにだらーんとなっててもいいんですけど、ぴしっぴしっと直角に電線をひくようにしています。一緒に仕事をしている人には見られているし、もしリフォームとかになれば誰かの目につくこともあるからです。その分時間もかかるし、コストもかかるから社長がどう思っているかはわからないですけどね。
あと、片付けとか掃除とかもきっちりやるようにしています。
Q.新人さんに求めることはありますか?
自分が入社したころは仕事は見て覚えろというような時代だったし、今でもそういう会社はあるかもしれないけど、自分ポイントをしっかり伝えるようにしています。けれどもそれだけではなくて、わからないことがあればどんどん聞いてきて欲しいです。
この仕事は毎日違う内容の仕事だし、それを自分のやり方でやってもいいのがおもしろいところです。自分で工夫して仕事をして欲しいです。
Q.印象に残っている思い出はありますか?
中越地震のあと仮設住宅の仕事をしていたとき、被災者さんに本当に感謝されたりねぎらってもらったり、水をもってきてくれるひともいたりしたのを覚えています。その時はやっててよかったなーと思いました。